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ギター教室「フレヴォ・リベルテ福岡」 ギター講師の日記           frevo-music life
天神近くのギター教室「フレヴォ・リベルテ福岡」のお気楽音楽日記。
読書の季節
さて、心を入れ替えるといいつつ、またまたサボってしまったブログを更新です。

最近は気候が良いので、大濠公園などに本を持っていき、外で読書するのが楽しみです。

という事で、(特に書く事もないので)最近読んで面白かった本をご紹介のコーナー!!


ひとさらいの夏 富士本由紀

本屋でオススメされてたので、オススメされるままに買ってみましたが、確かに面白い。短編集ですが、人の心の移ろいやすさや流されやすさや、猜疑心などの弱い部分が、とても読みやすく綺麗な文体で書かれています。エンターテイメントな本ではないですが、重すぎもせず、夏の読書にピッタリかと。


大誘拐 天童真

これは再読、というか何回目かわからないくらい読んでますが、やっぱり面白い。映画化もされた本です。どこか憎めない誘拐犯たちと、誘拐されたはずが、いつの間にか事件を引っ張っていってしまうおばあちゃん。テレビを巻き込みヘリを使い、100億円の身代金を大胆かつ緻密な作戦で手に入れようとします。しかしなぜ、おばあちゃんは被害者でありながら誘拐犯に知恵を貸すのか・・・?ラストまで素直に面白い、嫌なところがない小説です。


若冲 澤田瞳子

江戸時代の天才画家「伊藤若冲」の人生を描く時代小説です。文化史学を専攻していたという作者がしっかりとした時代考証の元、資料に残らぬ部分を大きく自由に想像し書かれています。なぜ若冲は若くして隠居して絵三昧の日々を送ったのか、なぜあのような独自の絵を書いたのか、そして若冲の代表作と言われる絵の真贋問題(この問題は実際に議論されている)・・・。これらを独自のストーリーで纏めていきます。吉川英治の「宮本武蔵」や司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が後世の「武蔵像」「竜馬像」を決めたように、この本の「若冲像」はスタンダードになりうると思います。しかし若冲より敵役?の弁蔵のほうがキャラ立ちまくりですが。


他にもあれこれ読んでますが、この三つはとても面白かったです。もし興味があれば本屋さんで探して読んでみて下さい。

私は今から三浦しをんの「仏果を得ず」を読みまする。では!
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