分かりやすく言えば、「on」や「/」あるいは分数で表わされるコードがあった場合、基本のコード+一番低い音に指示された音、と考えればいいわけです。
簡単ですね。
では今回はちょっと特殊なオンコードの例をご紹介。
コードの構成音で無い音がオンコードとして最低音に指示されている場合。
例えばC△7onDのような場合ですね。D=レの音ですので、C△7の構成音(ドミソシ)の中には無い音です。
このような場合も、気にせずにそのままに考えれば大丈夫です。つまり、「C△7+最低音にD」と考えて弾けば問題ありません。オンコードの多くは、前後のベースラインの流れをスムースにするために使用されています。なので、そこでDが来ればスムース、といった場合、コードの構成音でなくても指示される事はある訳です。ちなみにテンション(コードの基本構成音以外の音)が入ったと仮定して、そのテンションノートが最低音に指示された、と考える事もできます。
この事に、基本間違いはないのですが、コードの表記について一つ注意があります。
それは、ルート(根音)と言われる音の位置が変わったとき、です。
ルート(根音)とは、あるコードがどの音からの積み重ねであるのかを示す音で、通常、コードの最低音がルートとなります。
前回紹介した転回形はどれも「ド」の音が最初に来ていました。つまり、「ド」の音から順に上に音を積み重ねていく、という形を想定していた訳です。
分かりやすく書くと
シ 高い
ソ ↑
ミ ↓
ド(ルート、根音) 低い
という積み重ねです。
ところが、自由に積み重ねた場合などに、コードのルートが最低音に来ない状態になる可能性があります。たとえばソシドミやミドソシ・・・など。
音楽にとって、ベース(最低音)の動きというものは結構重要なので、このような場合にはコードの表記そのものが変化します。
C△7onGとか、C△7/E、のように「on」や「/」を使って、最低音を指示します。
また、分数によって表わされる事もあります。
C C
- や - など。
G E
これらのように、最低音が指示されたコードを「オンコード」といいます。
なぜか不思議と見逃さなかった
すべらない話
昨日放送だったのですが
ついに見逃したっ!
痛恨のミスです・・・
もっとも、昨日は怒涛の九時間ぶっ通しレッスンだったので、知っていたところでみれませんでしたが・・・
YOUTUBEにあがるのでもまとうかな・・・
DVDの発売はかなり先になるだろうし、貧乏性だからきっと買わないだろうし・・・
はぁ・・・大ショック
あ、それと、サッカー日本予選突破しましたね。
サッカーにあんまり思い入れない私ですが
岡ちゃんよかったね
と、思いました。
あのまま負け続けてたら、日本に帰ってこれないくらいのバッシングだったからなぁ。
それが一転
岡ちゃんごめん
だもんな
マスコミ怖いわー
という前回の話はお分かり頂けたでしょうか。
C△7=ド ミ ソ シ
でしたね。
さてここで問題、ドミソシ・・・の音の順番が入れ替わったらどうなるか?
例えば ド ソ シ ミ や ド ミ シ ソ・・・などは?
答えは
「全部C△7でオッケー」
です。
結果としてドミソシの音で構成されていれば、それはC△7のコードです。このように、あるコード内の音の並びを変化させる事を「転回」といい、出来たコードを「転回形」といいます。ポピュラーコード理論ではあまり意識されないコードの転回ですが、クラシック的和声学になると転回の形に名前がそれぞれついており、ある転回形からはこの転回形へ進む、といった基本があったりします(ややこしくなるので、クラシック的和声に興味のある方はレッスンを受けられるか、和声学の解説書をご覧下さい)
実際、ギターで和音を奏でるときには、楽器の特性上「ドミソシ」「のような形(これをクローズドヴォイシングといいます)での和音を弾く事は少なく、「ドソシミソド」のような転回(これをオープンヴォイシングといいます)を使う事が多いです。ちなみに、「ドソドミソド」ではドの音が重複していますが、これも基本的には問題ありません(ただし、これもクラシックの和声学では制限があったりします。ちなみに3度を重ねるのは良くない)
初級編で出てきた内容と重複するところもありますが、復習のつもりでお読みください。
最初に知ってもらいたいのは、コードに使われる音の規則性についてです。
C△7のコードとDm7のコードで説明します。各コードに使われている音は、以下のようになります。
C△7 ド ミ ソ シ
Dm7 レ ファ ラ ド
パッと見て、音並びの規則性がわかるでしょうか?
ドミソシ、レファラド・・・そうです、ドレミファソラシドの音が一つ飛びに並んでいるのです。
前に、コードとは一度、三度、五度の音が・・・と書きました。つまり、度数が奇数になる音の積み重ねが和音の基礎になるのです。
ちなみに、ドミソのように三つ積み重なったものを「三和音」。ドミソシと四つ重なったものを「四和音」といいます。
いよいよ中級編をスタートさせて頂きます。
中級編はコード進行の話をメインに据えて進めていくつもりです。
まあ、毎度のことながら話が脱線していく事もあるでしょうが、ぼちぼちお付き合いください。
それから、申し訳ありませんが多忙になってきたため、いままでよりも遅い更新になってしまうと思います。 ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿
ではまずは「コードってなんぞや」というお話から。
これって、意外ときちんと答えることが出来る人は少ないんではないでしょうか。「CとかGとかじゃらーんって鳴らすアレ」とか「二つ以上の音が鳴ってる事」なんて回答が多そうですね。
実はこの「コード」というもの、これはこれである一定の理論に従って存在しています(ポピュラーな音楽の場合、です。実験音楽なんかは別)このコードに対する学問を「和声学」といいます。(和声とはコードの流れの事です)
この和声学、クラシックの分野で発達したものなので、ポピュラーではあまり意識されないような禁止事項などがあったりしますが、このブログでは話をポピュラーに絞って分かりやすくするために、あえて触れません(隠伏八度とか。興味ある方は和声学の本を読んでみて下さい)。また、ループミュージック(HIPHOPのトラック等)やファンクの一部のようにコードが進行しない音楽もありますが、これらの音楽もコード理論がわかれば、より様々なアプローチが出来るようになります。
では、先ほどの問い「コードとは何ぞや」の答えです。
コードとは、(基本的に)スケールの音をルート(根音)、三度、五度、と積み重ねて作ったもので、メロディーに対する伴奏に用いられます。三度、五度のほか、七度、11度、9度・・・などの音(テンション)を含む場合もあります。
このへんは、初級編をしっかり理解していただけていれば分かることですね。
では次回から実際にコードを使って話を進めて行きたいと思います。
一部、初級では分かり難い解説もあったかと思いますが、とりあえずざっと目を通しておくだけでも、全然OKです。
この先勉強していく中で、「あー、そういえばあんなことが書いてあったな。あれはこういう意味だったのか!」と思うときが必ず来る(・・・ハズ)です。
書き忘れた事、重複内容、記憶違い(これあるかも・・・)等がありましたら、初級の内容を追加、変更する事もあるかも知れません。
皆さんも「これおかしくない?」「ここ同じ内容カブってる」等ありましたら気軽にメール等送って下さい。時間あるときに訂正いれます。
個人的には複雑になりすぎた記事をもう少しわかり易く書き直したい気持ちですが・・・時間的にも中々厳しいものがあります・・・。
いつか、大幅改定できればいいな、とは思ってます。
中級編では、ダイアトニックコード進行の説明から、実際のコード進行を使ったアレコレをやろうかと考えてます。今思ったけど、ギターのみを勉強している人にはそっちのほうが馴染みが合って分かり易いかも。
しかし、何故そうなるのか?という事が分からなければ、本当に理解したとは言えません。
時には初級編を読み直したりして下さい。
近くにいい教室があるなら、そこで習ってみるのもいい事です。
ただし、先生の言う事はちゃんと守る事!(笑)
もう一度、C6の第三転回形を見てみましょう。
C6の第三転回形 ラ ド ミ ソ C6onA
でしたね。
・・・ラ ド ミ ソ という音並び、どこかで記憶ありませんか?
そうです。
ラ ド ミ ソ =Am7
です。つまり
C6onA=Am7
という事になります。
このように、表記が違っても同じ内容のコードを
異名同和音
といいます。
しかし、四和音にはC6というシックス系コードもあります。6thが入っているときには7thは入りませんので(入った場合、6th→13thというテンションになる)シックスコードの転回形は「シ」を「ラ」に変えた形になります。
C6の転回形
基本形 ド ミ ソ ラ C6
第一転回形 ミ ソ ラ ド C6onE
第二転回形 ソ ラ ド ミ C6onG
第三転回形 ラ ド ミ ソ C6onA(・・・?)
さて、ここで1つある疑問が浮かんできます。
このC6の第三転回形、何か気になる所はありませんか?
じっくり考えれば、ある事に気づくはずです。
あなたは、答えを見る前に気づけるでしょうか?
三和音と同じ様に、ここでは「C」で考えてみましょう。
C△7の構成音は
ド ミ ソ シ
です。
三和音から1つ音が増えているので、当然転回形も1つ増えて三つになります。
四つ目の音を最低音に持ってきたものを「第三転回形」と呼びます。
基本形 ド ミ ソ シ C△7
第一転回形 ミ ソ シ ド C△7onE
第二転回形 ソ シ ド ミ C△7onG
第三転回形 シ ド ミ ソ C△7onB
転回コードの表記には、2種類の代表的な表記方法があります。
まずは分数表記
基本形のコードネームを分子に、ベース音を分母にした表記です。
C
Cの第1転回形なら -
E
C
Cの第2転回形なら -
G
といった表記になります。
もう1つがonコード表記です。
こちらは基本のコードネームの後に、ベース音を「on○」と表記する方法です。
Cの第1転回形なら ConE
Cの第2転回形なら ConG
になります。
このブログでは、on表記で進めていきます。
今回はお勧めギタリストではなく、お勧めのクラシックギターの曲をご紹介。
私が一番好きなクラシックギターの作曲家(自らギタリストでもあった)バリオスの名曲
大聖堂
です。
三部に分かれるこの曲の中でも特に有名な「アレグロ・ソネムネ(荘厳なアレグロ、という意味だったハズ・・・)」を紹介します。
このらせん階段を登っていくような不思議な高揚感と、タイトル通りの荘厳さは必聴です。
クラシックというだけで、このような素晴らしい曲が一般に知れ渡らないのは、とてももったいないなぁ・・・と感じます。
わかりやすく、「C」コードを例にしてみます。
通常の「C」コードの音並びは
ド ミ ソ
でした。
単純な三和音コードは、転回の可能性は二つしかありません。
まずは3度を最低音に持ってきた
ミ ソ ド
それと、5度を最低音に持ってきた
ソ ド ミ
の二種類です。
3度を最低音に持ってきたコードを「第1転回形」
5度を最低音に持ってきたコードを「第2転回形」
と呼びます。
ちなみにルートが最低音のものは「基本形」です。
トップノート(一番高い音)の流れや、その他の音の流れも転回を考える重要な理由です。
特にクラシックの古典的な理論では様々な理由により(和音内の共通音の保持、低音の反進行等)コードをどう転回するかといった事も、ある程度の規則性をもっています。
しかしここでは余り細かい内容には立ち入らず、コードの転回とはどういうものなのかを説明していきます。
コードを転回する、とはどういう事でしょうか。
たとえばC△7のコード。構成音は
ド ミ ソ シ
1 3 5 M7
です。
ここで、今仮にベーシストと一緒にプレイしていると仮定しましょう。
今、ベーシストが「ド」を鳴らしています。
この時、ギタリストが「ド」を鳴らす必要は・・・ありませんね。
なぜなら、ベースによってルートの動きは示されているので、ディミニッシュの回で少し触れた「ルートの省略」が可能だからです。
ところで、ベーシストは指定されたコードのルートばかりを弾いている訳ではありません。
よくある動きとして、コードの構成音(1st、3rd、5th、7th)を色々なパターンで弾いています。
ならば、ギター単体でも「C」コードの最低音を「ミ」「ソ」「シ」等にしても良いはずですね。
このような考えで、コードの構成音の並び順を入れ替える事を「コードの転回」と言います。