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ギター教室「フレヴォ・リベルテ福岡」 ギター講師の日記           frevo-music life
天神近くのギター教室「フレヴォ・リベルテ福岡」のお気楽音楽日記。
ガラスの記憶力
先日、飲んでいた席での事。

どういう経緯でその話になったか忘れたましたが、(この辺もガラスの記憶力のなせる技)

「オバQのさ、アレ、何だっけ?ほら、ピンクのアメリカのお化け・・・」

という話題になりました。

30も半ばになろうとする、大の大人が三人で、何の話をしてるのかって事は置いといて。

「あー、あれね」

全員、すぐにそのキャラクターは思い浮かんだのです。

ピンクで、たしかアメリカの国旗柄のアイツ・・・

しかし、大人三人がどれほど頭をひねっても、奴の名前が出てこないのです。

「う~ん、なんだっけ?ボブとか?」

外人っぽいのではないかと、いい加減な外人の名前があがります。

「違うやろ・・・」

ここで、俺は閃いたのです!

「いや、Q太郎O次郎U子さんだから、アルファベットがつくのじゃないか?

この案に残り二人もアルファベットを考えだします。

「ん~と・・・、U太郎

「いや、UはU子さんで使ってる」

「じゃあ、K介

「違うなぁ・・・」

ここで一人が確信を持って叫びました。


「J太郎!!」


「それは杉作J太郎だろっ」

・・・

・・・

その後、アルファベットから離れたり、また戻ったりしながら論争は続き・・・


「・・・トーマスっ!!

「機関車ならなっ!」

ケロンパ

「キンキンの奥さんだろっ!」


散々迷走した揚句、大人ならではの解決法にたどり着いたのです。



「・・・ググれ・・・」



携帯からネットにつながるこのご時世、最初からそうすればよかったのです。


「・・・わかった。」

「なんやった?」

「お化けっぽい、忍者っぽい名前」

・・・

・・・

・・・

俺は残り少ない記憶力の欠片を振り絞ったね。

・・・

・・・

・・・


「ドロンパやっ!!」



そう、正解はドロンパでした。

全然アルファベットの法則に当てはまっておらず、しかも途中出てきて、即座に私が却下したケロンパニアミスだったのです。

昔は記憶力に自信あったのになぁ。

最近の事は忘れても、昔の事はよく覚えているといいますが、30過ぎると昔のことすら忘れていくのですなぁ。

その後、ケロンパの名前を出した奴にずっと

「惜しかったじゃん、私のケロンパ惜しかったじゃん。あんなに笑ったのにっっ!」

となじられながら、飲み会はお開きになりました・・・。
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コード 三和音と四和音
続いてコード(和音)の話に進みます。

コードというものは、ある基準の音「ルート」(根音)3度、5度、7度などの音を重ねて出来た和音の事です。
このコードを一定の法則で連結すると、「コード進行」というものが出来ます。
このコード進行が、音楽に様々な効果を生み出します。
この和音の理論を特に「和声学」といいます。

では始めに、和音の基本になる「三和音」「四和音」の説明をします。

三和音・・・ルート(根音)3度5度の音を重ねて出来るコード。
       コードの基本的な形です。 
       例・・・C△=ド(1st)、ミ(3nd)、ソ(5th)

四和音・・・ルート(根音)3度5度7度(or6度)の音を重ねて出
       来るコード。
       7度や6度が入る事で、コードにカラフルなカラーが加わります。
       例・・・C△7=ド(1st)、ミ(3rd)、ソ(5th)、シ(7th)

この三和音、四和音を基本に9度11度13度などのテンションが入った「テンションコード」などが出来ていきます。
オクターブを超えた音程
音程はド レ ミ ファ ソ ラ シ ドで1オクターブなので、低いドを基準とすると、1オクターブ上のドは「8度」になります。

これはもうお分かりですね。

では、そこから先はどうなるのかという事ですが・・・。

これがまた、少し複雑です。
基本的には、音程としては9、10、11~となっていきます。

ド レ ミ ファ ソ ラ シ  ド レ ミ ファ ソ  ラ シ ド
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15


9度を超える音程については、「複音程」(複合音程)と呼ばれています。

しかし、これらの複音程は実際には限られた使い方をされています。
そのため、9より上の数字で実際に使うのは、ほぼ

9,11,13

になります。

これは、「コード表記」9,11,13が使われるためです。
簡単に説明すると、四和音の構成音1,3,5,7、度に対して

テンション

という扱いで音を足すとき、9,11,13、という数字を使います。
たとえばドミソシにレを足すと「C△2」ではなく、「C△9」になります。

つまり、「音の幅」という純粋な意味での音程としては、オクターブまでの使用がほとんどで、それ以降の複音程は、ほぼ「テンション表記」として扱われるという事です。その「テンション表記」約束として、10,12,14,15は使わないため、実際目にするのは9,11,13ということになります。
異名同音程
異名同音程とは♯や♭によって、五線譜上での音符としては別々だけれども、指板上では同じ場所を押さえて、音としても同じ音になる2つの音のことです。



減2度(dim2)=完全1度(P1)
増2度(aug2)=短3度(m3)
減7度(dim7)=長6度(M6)
減5度(dim5)=増4度(aug4)


などが、異名同音程になります。

では、実践で使うことの多い減7度を例に説明します。

「m7♭5」というコードがあります。
このコードの7度は「短7度」です。

この短7度にさらにが付くと「dim7」というコードになります。
このコードの7度は減7度という事になりますが・・・
この音は長6度と同じ音です。

少し前で話した、メジャースケールの話を思いだして下さい。
6thと△7thの間は「全音間隔」でした。

この△7thに一つが付くとm7thです。
これで6thとの間は「半音間隔」になりました。
(♭が付くことで、6thと7thの間が半音狭くなったので

さらにこのm7thが付くとdim7になります。
すると、半音間隔しかなかった6thと、更に半音近づく事になり
結果、実際に出る音は6thと同じ音になる。
ということです。

実際に出る音は6thと同じでも、それはm7thが半音下がったdim7だと理解しておくことが、複雑なコードや、それに対してアドリブ等を理解するのに必要になってきます。
音程表記の約束3
ではさらに、各音程に♯、♭が付き、音程が変化したときの事を説明します。

基本的には、前回の表にそって音程が広がると♯系に、狭くなると♭系に一つ動いた名前になります。

例 
                
     短音程←狭くなる 長音程 広くなる→増音程

     減音程←狭くなる 完全音程 広くなる→減音程


では、増音程、減音程がさらに変化するとどうなるでしょうか?

それぞれ、重減音程重増音程という表記になります。

例 

     完全音程←狭くなる 増音程 広くなる→重増音程

     重減音程←狭くなる 減音程 広くなる→完全音程
          
音程表記の約束2
さて、この音程というものは、♯や♭によって変化します。

このとき、「増音程」(aug、オーギュメント)「減音程」(dim、ディミニッシュ)といった表記も出てくるのですが、これが前回書いた「完全音程」「長音程」「短音程」と絡んできます。

まず、「完全音程」に♯や♭が付くと、augdimへと変化します。

例・・・P4が♯→aug4
    P5が♭→dim5

次に「長音程」「短音程」ですが、これらの音程は、すでに♯、♭の関係になっています。

例・・・m3が♯→M3
    M3が♭→m3

なので、「長音程」が♯すれば「増音程」(♭すれば短音程)
     「短音程」が♭すれば「減音程」(♯すれば長音程)


になります。
                                
まとめると、下記の図の様な関係です。


  「減音程」  ←→  「完全音程」  ←→  「増音程」
♭系                               ♯系
  「減音程」←→「短音程」← →「長音程」←→「増音程」

      
音程表記の約束
音程の表記には、決まりがあります。
少し複雑ですが、覚えましょう。

完全音程と、長音程、短音程。

まず、1度からオクターブ上の8度までの音程は「完全音程」「長、短音程」に分けられています。

完全音程(パーフェクトインターバル)
1度、4度、5度、8度。略号は「P」


長音程(メジャーインターバル)と短音程(マイナーインターバル)
2度、3度、6度、7度。略号はメジャー「M」マイナー「m」


ここで理解しておくべき事は、完全音程(1,4,5,8)に「M」や「m」が付く事は無く、また、長、短音程(2,3,6,7)に「P]が付く事も無いということです。

あり得る表記・・・長3度(M3)、短3度(m3)、完全4度(P4)、等。

あり得ない表記・・・完全3度(P3)、長1度(P1)、短4度(m4)等。

度数(ディグリー)と音程(インターバル)について
度数(ディグリー)については、これまでにも軽く触れてきました。
しかし、しっかりした説明がまだなので、これからしばらくは、

度数(ディグリー)
音程(インターバル)


に焦点をあてていきます。

この二つの理解は非常に重要です。初心者の方が理論に戸惑うのは、ここがしっかりと理解出来ていない事が原因で、その先の「固定ドと移動ド」「コードの機能」が分からないから、というパターンが多いです。
一歩進んだ理解をするために、しっかり勉強して下さい。

まずは言葉の説明から。


度数(ディグリー)とは・・・

ある音とある音との距離を表す数字です。同じ高さの音を1度(ユニゾン)といい、次から2度、3度・・・と表記します。


音程(インターバル)とは・・・

度数によって表される2音間の音の距離の単位です。わかりやすく言えば長さの単位「メートル」に近いものです。度数と合わせて、2度音程、5度音程・・・等と表記します。
ミッシング・リンク
最近忙しく、また特にネタもないので更新していませんでしたが

久々に更新です。

と言っても、特に面白い事もなかったのですが・・・

あ、

今日、モーガン・フリーマンによく似た男性(日本人)を見ました。

そのことを連れに話したところ

いんゃ、つのだひろ

と言われました。

確かに言われてみればつのだひろにもそっくりでした。

彼はおそらく、モーガン・フリーマンつのだひろをつなぐ


失われた輪(ミッシング・リンク)


なのだと思いました。

この話、つのだひろモーガン・フリーマンを知らないと面白くないので、知らない人は画像検索で顔を調べてみてください。

画像をアップする気力がないので・・・

まじでそっくりだったんだよ!
同主調の実践 2
アドリブ時にも、同主調の理解が手助けになります。

前回作曲の話で書いたように、一つの曲の中で転調ではなく、一時的に同主短調のコード進行が現れる事があります。
そのような時、色々とスケールの候補が考えられる訳ですが、慣れないうちは、どうしてもそこだけ取って付けたような、スケール練習的なソロになってしまいがちです。
しかし、そこが同主短調からなる進行とわかれば、前後のフレーズから違和感無く繋がったソロを取る事ができます。

音は外れていないけれど、イマイチ音楽的ではないソロなどは、ただコードの流れを追っていっているだけの事が多いようです。
やはり音楽なのですから、運動会的な「どうだ頑張って弾いたぞ」的なソロはなるべく卒業したいものです。

また、感覚で弾いてはいるけれど、どうも自信が持てない、自分がやっている事が自分自身よく分かっていない、そんな事もアドリブを弾いている時にあるかと思います。
そんな時にも、理論の理解があれば、自信のない、ご機嫌を伺うようなソロではなく、自信に満ちたプレイをすることが出来るようになると思います。

そのためには、普段の練習から、

長調→平行短調3種→同主短調3種→・・・

といった練習などで、全てを繋げて使えるようにしておくと良いでしょう。
同主調の実践
では、同主調の理解が、どのように実践に役立つのか見ていきましょう。

まずは、「作曲」

作曲において同主短調は、ありきたりなコード進行やメロディーを避ける為に非常に多く使われています。

長調の曲を作る時、ごく普通に使われるコードは、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの七つの音をそれぞれ基音に持つ七つのコードです。
(細かい説明は作曲編で書きますがダイアトニックコードといいます)
実際には様々な代理コードテンションコードを使うので、これだけでも色々な可能性はありますが、どうしても、「ありきたり」「予定調和」になってしまいがちです。

そこで、同主短調の出番になります。

例えば、同主短調(ナチュラル)の4番目の音「ファ」を基音に持つコードはⅣm7です。
(本来、メジャーの場合は、ここはⅣ△7になります)
このⅣm7をメジャーの曲に入れ込むと、不思議な憂いを持ったコード進行が出来ます。

C△7→F△7→G7→C△7

このコード進行で、G7の代わりにFm7を入れます。

C△7→F△7→Fm7→C△7

実際に弾いてみて下さい。
実に不思議な感じを持った進行です。
この進行は特に良く使われるものなので、

「サブドミナントマイナー」
(特にトニックに終止するものを「サブドミナントマイナー終止)」


という名前が付いています。