FC2ブログ
ギター教室「フレヴォ・リベルテ福岡」 ギター講師の日記           frevo-music life
天神近くのギター教室「フレヴォ・リベルテ福岡」のお気楽音楽日記。
全部まとめて関係調
主調(基本となる調)には、前回紹介した平行調、同主調のような関係の他に属調、下属調といった近しい調が存在します。

属調・・・主調の5thをスタート音(トニック)にもつ、同種の調
下属調・・・主調の4thをスタート音(トニック)にもつ、同種の調


これらの調は、主調に近しい(簡単に言うと、その調へ転調しても、♯や♭の変化が少なく、自然に転調できる調)なので、平行調や同主調と同じように曲中に頻繁に出てきます。
いわば、親戚に当たる調です。

この「属調」「下属調」に、「同主調」、「平行調」、「属調」、「下属調」の平行調も全部含めて、

関係調

という言い方をします。


関係調
 
  下属調←(双子)→平行調
   属調←(双子)→平行調
   ↑
 (親戚) 
   ↓                                
  主調←(双子)→平行調
   ↑                           
 (兄妹)
   ↓      
 同主調

*今回の図では、主調をメジャーと限定していません。
  マイナーになるものは全て3種類のスケールになり得ます。

スポンサーサイト
同主調、平行調 例えるなら・・・
今まで、度数などを通じて数学的に(と言う程の物でもありませんが)同主調、平行調を説明してきましたが、今回は、少し感覚的に理解出来るように、身近な関係に置き換えて話してみたいと思います。

例えるなら、あるメジャースケールと平行短調「男の子と女の子の双子」です。
そっくりですが、性別が違います。

そして、そのメジャースケールと同主短調とは「兄と妹」です。
生まれ(主音)は同じですが、性別が違い、双子程は似ていません。

では、この同主短調と平行短調の関係は・・・

そうですね、「姉と妹」になります。

そして、姉と妹は、TPOにあわせて「ナチュラル」「メロディック」「ハーモニック」の三つの顔を上手く使い分けて生活しているのです。(さすが女の子!)


まとめてみると、

  (主調)                            「ナチュラル」
基本の長調    ←(双子)→    平行短調・・・ 「メロディック」
   ↑                           「ハーモニック」
 (兄妹)
   ↓      「ナチュラル」
 同主短調・・・ 「メロディック」
          「ハーモニック」


と言う関係になります。
おさらい
前回までで、同主調について説明するための基盤の説明が終わりました。

では、実際に色々な角度から、同主調について話を進めていきましょう。

まずは軽くおさらい。

同主調とは、
「同じ音(例えばCならC)を主音(スタートの音)としているメジャーキーとマイナーキーの関係」
の事です。

表に表すと

1  2  3 4  5  6  7 1
 全  全 半 全  全 全 半    メジャースケール

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全    マイナースケール


となり、メジャースケールの3rd、6th、7thが半音下がった物「同主短調」です。

ちなみに、メジャースケールを「ラ」から並べ直したもの「平行短調」でした。
マイナー3種とメジャースケールの関係
では、マイナースケール3種メジャースケールを比べてみましょう。

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全    ナチュラルマイナースケール

1  2 3  4  5 6   7 1
 全 半 全  全 半 全半 半    ハーモニックマイナースケール

1  2 3  4  5  6  7 1
 全 半 全  全  全 全 半    メロディックマイナースケール


1  2  3 4  5  6  7 1
 全  全 半 全  全 全 半    メジャースケール


特に5th以降の後半に注目して下さい。

ナチュラル→ハーモニック→メロディックの順番で

メジャースケールに近づいている

事が分かると思います。

特にメロディックマイナースケールなどは、メジャースケールとたった一音しか違いません!!(3rdが半音下がっている)

これが、メロディックマイナーのページで触れた、メロディックマイナーのマイナー感の欠如(それゆえの下降時ナチュラルマイナーへの変化)の理由です。
マイナースケール3種類を比べる  3
続いてのマイナースケールは

「メロディックマイナースケール」(旋律的短音階)

です。
このスケールはハーモニックマイナースケールの6thと7thの間に出来た不安定な「全音+半音」(増二度音程)を解消するために、ハーモニックマイナースケールの6thを更に半音上げて作った(つまりナチュラルマイナースケールの6th、7th両方を半音上げた)スケールです。

メロディー(旋律)のために作られたマイナースケールなので「メロディックマイナースケール(旋律的短音階)」と言う訳です。

ただし、このメロディックマイナースケール、クラシックなどでは、

昇りはメロディックマイナースケール
降りはナチュラルマイナースケール


という決まりがあったりします。これは後で比較しますが、メロディックマイナースケールが余りにもメジャースケールに近寄ってしまっているため、降りをナチュラルマイナースケールにすることで、マイナー感を維持しようという事なのですが、ジャズ等ではこの決まりは使われておらず、昇りも降りもメロディックマイナースケールである事も多いです。なので最近では

下降時ナチュラルマイナーになるもの・・・クラシックメロディックマイナー
上昇、下降共メロディックマイナーのもの・・・ジャズメロディックマイナー


と呼んで区別する事もあります。

では度数で見てみましょう。

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全    ナチュラルマイナースケール

1  2 3  4  5 6   7 1
 全 半 全  全 半 全半 半    ハーモニックマイナースケール

1  2 3  4  5  6  7 1
 全 半 全  全  全 全 半    メロディックマイナースケール


6thも半音上がった事で、6thと7thの間の「全音+半音(増二度音程)も解消されています。
マイナースケール3種類を比べる  2
続いてのマイナースケールは

「ハーモニックマイナースケール(和声的短音階)」

です。
このスケールはナチュラルマイナースケールをそのまま使って楽曲を作るとハーモニー(和声)の機能として不完全なため(ドミナントがⅤm7になる・・・初心者の方はまだ分からなくて大丈夫)、7thの音を半音上げて作られたものです。

ハーモニーのためのマイナースケールなので「ハーモニックマイナースケール(和声的短音階)」なわけです。

度数で確認すると

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全    ナチュラルマイナースケール

1  2 3  4  5 6   7 1
 全 半 全  全 半 全半 半    ハーモニックマイナースケール


となります。
7thが半音上がった事で、1stとの間が半音間隔になり、その代わり6thと7thの間「全音+半音」間隔(増二度音程)になっています。
マイナースケール3種類を比べる  1
メジャースケールの3rd、6th、7thが半音下がった物がマイナースケールと書きました。
しかし、覚えているでしょうか?

マイナースケールは3種類ある

という話を。
今度は、度数を使って3種類のマイナースケールを比較してみましょう。

まず、名前から。

今まで、マイナースケールと書いてきたものを

「ナチュラルマイナースケール」(自然的短音階)

といいます。

メジャースケールを「ラ」から並べ直すと自然に出来るマイナースケールだから「ナチュラルマイナースケール(自然的短音階)」です。

これは分かり易いですね。
何度も書いていますが、普通マイナースケールといえば、このナチュラルマイナースケールの事です。

度数で表すと

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全 


となります。
数字に直す事で見えて来る事
では、前回の表から、ドレミの表記を消して、スタートの音からの音程を比べてみましょう。


1  2  3 4  5  6  7 1
 全  全 半 全  全 全 半    メジャースケール

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全    マイナースケール


1stと2ndの間は全音間隔で一緒ですが、2ndと3rdの間はメジャーは全音、マイナーは半音です。そしてそのズレを戻すように今度は3rdと4thの間隔がメジャーは半音マイナーは全音になっています。
同様に5thと6thの間隔もメジャーの全音に対しマイナーは半音。そのズレが、今度は一つ飛んで7thと1stがメジャーで半音マイナーで全音になる事で解決して、一周した1stはきれいに並んでいます。

つまり、メジャースケールの

3rd、4th、7thを半音下げると

マイナースケールになる。

という事です。
メジャースケールとマイナースケールを音程で比較する。
メジャースケールとマイナースケールの音程を見てみましょう。

まずはメジャースケールです。

ド  レ  ミ ファ  ソ  ラ  シ ド
 全  全 半 全  全 全 半


続いてマイナースケール。

ラ  シ ド  レ  ミ ファ  ソ  ラ
 全 半 全  全 半 全  全


と並んでいます。

次に、このままでは比較がわかりにくいので、スタートの音を1stとして、2nd、3rd
・・・と数字をふってみます。



ド  レ  ミ ファ  ソ  ラ  シ ド
1  2  3 4  5  6  7 1
 全  全 半 全  全 全 半    メジャースケール

1  2 3  4  5 6  7  1
 全 半 全  全 半 全  全
ラ  シ ド  レ  ミ ファ  ソ  ラ   マイナースケール


まずはこの表をしっかり覚えて下さい。
同主調について  音程
ではこれからは、平行調の説明でも少しだけ触れた、同主調について説明していきます。

同主調は、平行調よりは理解し易いと思います。

C△とCmの様に、同じスタート音から始まるメジャースケールとマイナースケール、そしてそれに基づくメジャーキーとマイナーキーの関係同主調関係といいます。

今までの説明では、マイナースケールを理解し易いように「ラから始まるドレミ」として話を進めて来ましたが、ここからは同主調の理解の為に、「メジャースケールのミ、ラ、シがb(フラット)したものがナチュラルマイナースケール」として話を進めます。

始めに、なぜミ、ラ、シがbするとマイナースケールなのか、を考えてみましょう。

ドレミ・・・の音並びは、全音と半音という二つの音程(音と音との間隔)が組み合わさって出来ています。

ド  レ  ミ ファ  ソ  ラ  シ ド
 全  全 半 全  全 全 半


少し判り難いですが、上の様にミとファ、シとドは半音、その他の音の間隔は全音間隔です。

ギターで説明すると、

半音間隔が隣り合ったフレット同士の音の音程
全音間隔が一つ飛びのフレットにある音との音程


つまり、ミとファ、シとドは隣同士その他の音は一つ飛びにあるという事です。

この辺りの話も、ギターを持って説明すればわかり易いのですが、文字では中々上手く説明出来ないので、じっくりギターと向き合って理解して下さい。
平行調  マイナースケールの利用
前回、メジャーキーの曲の中で平行短調(平行調関係にあるマイナーキーの事。C△の平行短調はAm)を意識してプレイすることで、マイナーペンタのポジションを効果的にメジャーキーに取り入れる話をしましたが、それ以外にも、いくつかギタープレイに役立つ事があります。

詳しい説明は、後で書こうと思っていますが、平行短調は、実は作曲に非常によく使われているのです。

多くの楽曲は、スケールを元に音を積み重ねたコードを一定の法則で組み合わせる事で、コード進行を作っています。
このコードもまた、平行調関係同主調関係(同主調関係については後述)を多く取り入れているのです。
なので、当然プレイする際にも、そのコード進行がマイナースケール由来である事を理解しておかなければいけません。

さらに、今までの話は3種類のマイナースケールの内、ナチュラルマイナースケールだけに限定した話でしたが、ハーモニックマイナーメロディックマイナーを元にしたコードなどもありますので、それらの理解も必要だったりします。

どうですか?

「これ以上まだあるんかい!!」

とお思いですか。
でも大丈夫です。一つ一つ確実に基本を理解していけば、後はその基本知識を使って考えていけば特別難しい話ではありません。
理論が分からない人の多くは、

掛け算、割り算が出来ないのに二次関数を解こうとしているのです!

それでは、理解できないのが当たり前なんですね。
ですから、やはり自分で考えられるようになる為の基本の部分は、しっかり習っておく事をオススメします。
平行調の実践的解釈
という訳で、実践編です。

まず、軽くおさらい。
メジャースケールマイナースケールスタートが違うだけです。

メジャースケール         ド  レ  ミ  ファ  ソ  ラ  シ     

マイナースケール   ラ  シ  ド  レ  ミ  ファ  ソ   
    
そして、
メジャースケールから出来ている曲がメジャーキー
マイナースケールから出来ている曲がマイナーキー
でした。

仮に、Cメジャーで話をすると、

Cメジャースケール=Aマイナースケール
     C△キー=Amキー

ということです。

ここからまず導き出せるのが、前にも少し触れた、
C△キーの曲でAmスケールを弾く
というプレイです。

ではなぜ、CメジャースケールをAmスケールと捕らえてプレイすることが有効になるのでしょう?
それは、

マイナーペンタの

ポジションで弾けるから


です。
感覚的に弾けるペンタを軸にプレイするという話を前に書きましたが、ペンタにはよく使うポジションというものがあります。(よく、初心者向けのブルース、ロックの教則本に書いてある、覚え易いアレです)
これは、チョーキングやスライド、ビブラート等との関係で弾き易いポジションという事ですから、AマイナーペンタをCメジャーの中に取り込む事によって、(実際にはCメジャーペンタを弾いている訳ですが)フレーズをまとめ、スケール練習的ソロから脱却するのに役に立つのです。
スケールはキーの拠り所  2
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
C D E F G A B C    =C△

ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ  
A B C D E F G A    =Am

ここまでは理解出来たでしょうか?(本当に、ギターを持って教室でレッスンすれば理解し易いんですが・・・。)

さて、ここからが本題です。

キー=スケール
Cメジャースケール=Aマイナースケール

という事は・・・。

C△キー=Amキー

の関係も成り立つ訳です。(というか「平行調関係」といえば、普通こっちのC△キー=Amキーの事を指しますが、スケールから入った方が平行調関係を理解し易いので、あえてスケールから話を進めました)

ここまで理解すると、やっと平行調関係を実際のプレイに活かすアイデアが生まれてきます。
スケールはキーの拠り所  1
ちょっとこの辺の話をギターなしでするのは大変なので、ゆっくり考えながら読んでください。

キーの拠り所はスケールです。

簡単に言うとキー=C△(この△はメジャーという意味です)の曲だとすると、その曲に使われている音というのは基本的には

Cから始まるドレミ

の音です。

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
C D E F G A B C    =C△

これをラから並べ替えてマイナースケールにしてみましょう。


ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ  
A B C D E F G A    =Am

このマイナースケールはAから始まるのでAマイナースケールです。
このAマイナースケールを拠り所として作られている曲がキー=Am(このmはマイナーという意味)の曲という事になります。